こんな時、どうしますか?

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いきなりですが、こんな場面を想像してみてください。

あなたは、あるチームのリーダーです。
そしてチームがもっと良くなるよう施策を考えています。
例えば、今までやっていなかった新しい開発方法を取り入れる。

それを提案するために、
本を読んだり、知っている人に聞いたり、とても勉強しました。
そして、自信をもってチームメンバーに提案することとしました。

自分の勉強してきたこと、その上で、このチームに有効だと考えていること
それを、チームメンバーの前で説明しました。

それを提案できて、自分の気持ちはまずまずです。

そして、チームメンバーからの質問を受け付けてみても、
自分がチームのことを考えて、練っただけあって、
チームメンバーからほとんど質問はありません。

そして、チームメンバーからもやろうと言われ、実際にやってみました。

けど、やってみると、上手くいかない。

チームメンバーも納得した上で、やってみたんですけどね。
何か悪いことがあったんでしょうか?

質問よりフィードバックを依頼

自分も自信を持ってましたし、
チームメンバーも納得していました。

では、何か問題があったんでしょうか?

たぶん、なかったと思います。

では、どうすれば良かったのか?

ここで提案することは、
質問ではなく、フィードバックをお願いしましょうということです。

セミナーやカンファレンスでは、
自分が講演した後は、発表の後は
質疑応答の時間として、質問を待ったりしますよね。

自分の言ったことがわかってもらえたか?
意味のわからなかったことがなかったか?
ごく自然のことですよね。

同じように、チームメンバーに対してを質問を待つというのは、
どういう意味があるのでしょうか?

自分の言ったことがわかってもらえたか?
意味のわからなかったことがなかったか?

ってことを望んでいるのではないですよね。

でも、完璧に見える案であればあるほど、
既にやることが決まってる前提で動いていたりしませんか?

そうすると、質問はわからないことの確認の意味しかもちませんよね?

でも、フィードバックのお願いするということで、
まだ決まってないということを、伝えることになりますよ。

フィードバックの問いかけ

フィードバックのお願いは、
例えば、こんなことを問いかけます。

「今話したことについて、
 良いなとおもったこと、
 もっと良くなるようなことはない?」

この聞き方は、グッド・アンド・ モア(Good and More)と言います。

グッド・アンド・ モア(Good and More) では、
よかったと思ったこと、そしてもっと良くするためのアドバイスを聞きます。

自分でもよく出来たという気持ちを、ちょっとだけ脇に寄せて、
チームに対して、フィードバックをお願いしましょう。

「今話したことについて、
 良いなとおもったこと、
 もっと良くなるようなことはない?」

フィードバックするためには、

 1)その人なりの理解
 2)話したことに対する不明点がある

色んな要素が必要になってきます。

とはいえ、「聞いたんだから答えろよ」という姿勢はNG。

さらに、

「この考えをチームとして取り入れるには、どうすれば良いと思う?」

なんて問いかけをしても良いかも知れません。

謙虚な気持ちをもって、フィードバックをお願いしてみましょう。

そうしていくと、

自分が考えたものが、
チームの考えたものに変わっていきますよ。

そういった会話をしていくことで、
自分がやるということから、
チームとしてやること

というように、チームメンバーを巻き込んでいきましょう。

緊急時は別としても、
いつもいつもただ指示するのではなく、
周りの人の意見を引き出して、
よりよいチームを作っていきましょうね。

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