ワークショップをやっていて、とある相手と話をするときに、何を話したら良いかわからない。という話を伺ったりする。

 ということで、例えば、こんな会話の作り方はいかが? という提案をしてみる。
 本当、話すことが思い浮かばないと、ツライ時間を過ごすことになりますよね。
 自分自身、雑談することがとても苦手なので、この気持ちは良くわかる。

例えば、

  • 上司とどんな話をしたらよいのか。
  • 部下とどんな話をしたらよいのか。
  • 他の部署の人との話題がない。
  • 一緒に作業しているメンバーと会話がない。

 そこで、こんな方法を試してみるのはいかがだろうか?

 それは、あらかじめ話す内容を決めておくということ。

どうやるの?

1) 準備する

 紙とペンを用意して、ゆっくり自分だけとなれる空間に入ろう。

2) 相手を思い浮かべてみる

 話をしたい(しなくてはいけない)相手を思い浮かべてみる。
 2~3分位、思い浮かべながら、

  • 他の人とどんな会話しているかなぁ?
  • 普段どんなこと話してたっけ?

 なんて、考えてみましょ。

3) 質問を書き出す

 その人に質問してみたいことを書き出す。

 仕事のこと、相手の趣味のこと、相手の家族のこと、普段の生活のこと。
 質問したいことを興味の赴くまま、書き出してみる。

 その相手に見せる訳では無いので、そんな質問でもOK!
 遠慮なく書き出してみることをお勧めするのです。

例えば、

  • 入社して何年?
  • 今まで楽しかった仕事って何?
  • 普段のストレス解消法は?
  • 休日は何をしているの?
  • お子さんは何歳?
  • 等々

最低でも30個。是非、50~100個くらい書き出してみよう。

4) 質問を見てみる

 書き出した質問をざっと見てみよう。

 そして、書き出している最中の事を思い出してみよう。

 もしかしてた、その相手のことを、こんなに考えたことは初めてだったんじゃないかな?

 多くの質問を書き出したことで、その相手に興味がわいたりしてない?

 そうなったらしめたもの、次に進もう!

 でも…。たくさんの質問を書き出したけど、その相手にあまり興味を持つことができなかった…。

 そんな時は、もう一度、別の観点からの質問を追加してみる。

 書き出した質問が仕事の内容が多いなら、趣味や食べ物など、その人が好きそうなものを探す質問を考えてみたりね。 

5) 会話してみよう

 では、実際に会話をしてみよう。

 そのリストの中から、これはと思う質問を頭に入れて、ほんの3分だけ、その相手と話をしてみる。

 もちろん、盛り上がったら3分以上会話しても良いけど、まずは3分会話としてみることを心がける。

 会話する内容は、書き出した質問の中から選ぶと良いよ。
 もし、その質問への回答が終わっても、書き出したリストがいっぱいあるから、次々と質問をしてみよう。

6) ふり返る

 会話してみて、何か気づいた点はなかった?

 気づいた点は、次回に話す課題としてメモをとるなど意識すると良いよ。
 そして、一緒に質問リストの追加をしておくのも良いね。

7) また会話しよう

 別の機会を作って、また3分だけ会話してみよう。

 頻繁に3分間だけ会話すると、煩雑なので、朝夕に一回ずつ、毎日一回といった形で、継続的に会話する、ふり返るという事を繰り返していこう。

 そうやって、ちょっとずつ、ちょっとずつ、相手との会話を重ねていくうちに、 関係性も変わってくると思うよ。

最後に

 ここで大事なコトは、相手に興味を持って、相手との会話を作っていくということ。

 なので、相手にどうやっても興味が持てないなら、そういう相手だを割り切ってビジネスライクな会話だけにするのも、ストレスなくて良いかもね。

 今回、一つの提案として書いてみましたが、他にも様々なやり方があると思うので、是非自分のやり方を見つけて欲しいとおもいます。