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関係性コーチング®(※)という、
複数の人に対し、その人達やその周りを含めた人の関係性に焦点をあてて、
行動につなげていくというコーチングのサービスを提供しています。

(※)正式な名前は「組織と関係性のためのシステム・コーチング®(ORSC®)」です。

人と話していると、コーチングをすると変わるだろうなぁと思うことがあるので、
関係性コーチング試してみない? という話をすることがあります。

そうすると、こんな返答をされることがあります。

 「うちはとっても仲良いよ」

そして、その次には、こういう言葉も。

 「ただ、もっと、パフォーマンスは上げたいと思っているんだよね」

関係性コーチングを受けるという話は置いておいて、
関係性 というと、「仲が良い=関係が良い」ということを
話される方って、実はとっても多いんですよね。

でも、関係性コーチングって、
仲を良くするためのコーチングでは無いんです。

今回は、そんな話を書きたいと思います。

仲が良いって良いよね

仲が良いって、いいですよね。
お互い穏やかに会話してて、一緒に仕事していても気持ちよい。

仕事も進みそうですよね。

でも、そんなに仲が良いのに、周りはパフォーマンスが上がらないと悩んでいる。

一体、何か問題でも潜んでいるんでしょうか?

仲が良いって必要なこと?

ところで、考えてみてください。

仕事を達成するという目標がある組織やチームにおいて、
仲の良さって大切なんでしょうか?

仲が悪いけどパフォーマンスが良いって無いですか?

いつも何か言い合っているような関係。
経験ありませんか?

そうすると、

「仲は良いけど、パフォーマンスがあがらない」
か?この言葉に隠されていること。

これって、仲が良いけど、ただそれだけってことではないです

関係性というと、仲が良い/悪いということにだけに視点を向けられることが多いです。

でも、関係性コーチとしては、関係性の質にも目を向けてもらいたいと考えます。

関係性コーチングでは、グループをの人々の仲をよくするという視点では無く、
パフォーマンスを上げるための関係を創るという視点で、その組織やチームに関わっていきます。

同様に“チームワーク” という言葉もそうなんですが、
チームワークって、チームという名前のついたグループの人々で
ワークをすることでは無いですよね?
チーム一丸となってワークしていくことですよね。

パフォーマンスを高めるための関係性

関係性コーチングでは、
テーマを達成するための正しい関係(Right Relationship)を
創ることを見据えてコーチングします。

テーマが業務のパフォーマンスを上げるためなら、そのための関係性。
テーマがチームの仲を良くすることなら、そのための関係性。

そんなテーマのための正しい関係性を創って行くことを基本においています。

なので、仲が良い必要はありません。
もちろん、仲が良いにこしたことはありませんが。

関係性コーチのやっていること、
それは、仲良しこよしを作っていくのではなく、

テーマを達成する関係性を創っていくことです。
(しいては、関係性の良いチームが作られることが多いですが)

なので、人と人をつなぐだけではなく、
人と人と離すということもします。
それが、そのテーマを達成するために必要であれば。

自分の経験ではありませんが、
関係性コーチングを受けることで、
円満離婚した夫婦と言うこともいらっしゃいますよ。
でも、その元夫婦の方って、離婚はしたけど仲良いんですよね。

関係性からパフォーマンスを高める

関係性コーチングを提供すること。
それは、仲の良いチームや組織を作ることではありません。

仲が悪くいざこざがあったとしても
テーマを達成しようとする、
プロフェッショナルなチームや組織を作っていくことです。

テーマを達成していくために関係性を創っていく、
それを、関係性コーチングではサポートしています。

もし、仲が良いけどパフォーマンスが出ていないと感じる組織は、
一度、関係性の質を考えてみて下さい。

  • 表面上、仲がよく見えても、パフォーマンスを発揮出来ないチーム
  • 表面上、喧々 諤々していても、パフォーマンスを発揮しているチーム。

どちらが自分の望むチームですか?

お互い同じ方向を向いていて、
本気でその目標に向かいたいからそこ、
衝突することがあります。

それを悪いと考えるのではなく、
どのような質の会話がなされてるか、
聞き耳を立ててみてください。

お互いの人間性を否定しているのではなく、
テーマ達成のための、前向きな衝突であれば、
それは、歓迎すべき衝突になります。

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仲が良いと思うから、あえて関係性の質を考える。
関係性の質が高くなると、話している会話の質も変わってきますよ。

自分たちも何かをやろうとするとき、
自分たちの対話をすることもちろん、
関係性コーチングを受けることも多くあります。

それは、今よりもっとよい関係性でその場に臨むことで、
もっと良いパフォーマンスを引き出せると考えているから。

関係性コーチングを受けることで、
相手に対して遠慮していることや、
なんとなく言いづらいと感じていること。
それが表出し、それを理解して
自分たちでさらに関係性を高めていく。

そうやって、実際に関係性コーチングを受けることで、
関係性が高まることを実感しています。

仲が良く衝突も無い。
でもパフォーマンスが上がらない。
そんなチームや組織を望んでいますか?

組織やチームを率いるリーダーは、関係性を質という面で考えてみてください。

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